辻井伸行さん、優勝おめでとう！

ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで若干２０歳の辻井伸行
さんが優勝しました。

暗いニュースが続くなか、日本人として誇らしい嬉しいニュース。

テレビでちらっとラフマニノフのピアノコンチェルト２番を聴いたけど、
第一印象は「音がきれい」でしたね。

帰国してからでしょうか、記者会見の席でのある記者の質問
に大変驚きました。

辻井さんは生まれたときから全盲です。

「もし、目が見えたら、誰を見たいですか？」

これほど可哀そうな質問って、あるのでしょうか。
これほど答えが分かりきっている質問ってあるのでしょうか。

そうです。もちろん「両親の顔です。それから親しい人たち・・」

いったいそのほかの誰だというのでしょう。

動じることもなく、にこやかに彼が続けた言葉です。

「でも僕は今のままでいいです。十分幸せです・・・」

彼はすでに包容力ある人柄を偲ばせる大人でした。
記者さん、彼は自分の不運を嘆いているような人間では
ないのです。

彼の関心は見えるとか見えないにこだわるところに
ないでしょう。

これからのピアニストとしての音楽を膨らませる夢で
頭がいっぱいなのです。

私はコーチとして、「質問」には関心を払っています。

その人がコントロールできることを聞くことが大事です。

コントロールできないことをいくら聞いても、解決はしません。
コントロールできないことをいくら聞いても、未来は拓けません。

＜今日の気づき＞

未来に向かって
　　　夢が広がる質問をしよう