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「あなたのやってきたことはすべて素晴らしい」 この考え方になると、自分が大好きになります。自分の可能性が信じられるようになります。謙虚になれます。心から感謝できるようになります。 そんな学びの日々を記録しています。
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日本画家の片岡球子さんが死去された。103歳だった。このニュースを知って最初に思ったのは、馬鹿げているかもしれないけれど、「片岡さんでも最後はやってきたのか」

100歳まで描き続けるということを目指されていた。死ぬまで現役。芸術家にとっては当たり前とはいえ、彼女の情熱の「ねばり」はすごかった。

私は日本画がとくに好きというわけでも、それなりの知識があるというわけでもない。

片岡球子さんのことを知ったのは、恐らく彼女が80代のころ。自宅で創作に没頭している姿やインタビューなども含まれたドキュメント番組だったと思う。

それまで日本画というと、私の浅薄なイメージでは、心やすらかになる淡く繊細な色調で描かれた四季折々の花鳥風月であった。

ところが彼女の作品を見て仰天した。武将や浮世絵師の顔をいっぱいに描いた「面構(つらがまえ)」シリーズ。もうひとつのライフワークであったテーマは「富士山」なのだが、この個性的で活力あふれるおびただしい作品群に圧倒されてしまった。

その作品はどれもパワフルでエネルギーが満ち溢れている。静かな作品ではない。そしてドキュメント番組で紹介された彼女その人も、80代でありながら、出向いて富士山の写生を日課とし、「毎日コレ勉強」という姿は筆舌に尽き難いほど、パワフル!

若いころは帝国展とか院展の「落選の神様」といわれたくらい、時には死んでしまおうと思うほど落選し続けていたと知って驚いた。でもあきらめなかった。そして「自分の絵」を貫いた。そのことが、返って彼女をここまでねばり強くしたのだろうか。

強靭な鋼のような彼女の画家としての意志を知って、片岡球子さんにおいては「絵筆を休めないこと」=「生きること」に終わりがないように思ってしまった。

天に昇った魂に、今は少しばかりお休みになればというような言葉がけは最も彼女に不似合いに違いない。

ご冥福をお祈りします。

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無題
片岡さんと言う人を知りませんでした。
すごいお話ですね。
自分もがんばらなくちゃ!と言う気になりました。
文子 2008/01/27(Sun)05:39:38 編集
ご無沙汰です
そうですよね。衰え知らずという立派な見本のような方。5年くらい前にデパートで富士山のシリーズのリトグラフが売っていたのを見たのですが、欲しかったですね。部屋にエネルギーが満ち溢れるようで元気がもらえるようで。
田淵真知子 2008/01/27(Sun)16:28:02 編集
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