「桜の樹の下には」

桜が綺麗ですね。

数年前、ちょうど今頃、満開の桜を愛でながら
セミナーを終えた仲間と歩いていたときのこと。

そのセミナーで知り合った女性が言いました。
「きれいね。桜の樹の下には屍体が埋まっているから」

「屍体が埋まっている？」

「えっ！？」

と思わず聞き返してみたら

彼女は無言になりました。

その後梶井基次郎の「桜の樹の下には」という
有名な短編作品を知りました。

「桜の樹の下には屍体が埋まっている！」から
始まります。

桜がなぜこれほど美しいのかを
生と死という二つの対立要素で解明してある
素晴らしい短文でした。

彼女はこのことを言っていたのですね。

それにしても、「知っている」と「知らない」では
ものを見る目も違ってきますね。

作品を読んでから桜を見ると
美しさとともに詩的なエネルギーをもらうようになりました。

さらに桜に関しての作品を読んでみたくなりました。

デカダントな坂口安吾も書いているようです。
不気味ですが興味津々ですね。

今後もいろんなことを知りたいですね。
感性は「言葉」で刺激を受けるのです。