進化しても

人と話をしているとき、なにかの弾みに

「私、車、運転しないんです」

というと、たまには

「私もペーパードライバーなんですよ」

と共感されるが、私には運転免許はない。

子育ての最中のたくさんのママ仲間で、運転しない人がもう一人いた。
と思ったのも束の間、やっぱり最後の一人になった。

これがアメリカだと大人とは信じてもらえない。
２０歳のときホームステイした家がボストン郊外で
アーリー・アメリカンの家具を製造・販売している家だった。

「工房の若い者に教えてもらって
裏のガレージの車を使って練習しなさい」

そういえば、昔見ていたアメリカのホームドラマでは
高校生が車を運転していたな、と思い出す。

車を運転しないのは大人でないばかりか
「保護の必要な小さな者」なのである。

あるときは「運転できないなんて
そりゃ、現代のシーラカンスだよ」と言われた。

ところが最近、反応が変わったんです。

「エコですね～」

このエコとは環境保護（ecological)
節約上手(economical）どちらか知りませんが・・。（笑）

好きな車はあるし、助手席に乗るもの好きですが
自分が運転してみたいという気にどうしてもなれない。

エコであるって、未来社会に向かっている言葉であれば、
４億年前のシーラカンスから、ずいぶん私も進化したものだ。

しかし、私の本質的なものは昔から変わっていない。

＜今日の気づき＞

人の言うことは流行とともに変わるが
　　　　私らしさはちっとも変わらない