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「あなたのやってきたことはすべて素晴らしい」 この考え方になると、自分が大好きになります。自分の可能性が信じられるようになります。謙虚になれます。心から感謝できるようになります。 そんな学びの日々を記録しています。
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まだ学生のころアメリカにいたとき、アメリカ人の日本文化に研究熱心な友人がいた。文化人類学を専攻していた。日本に関するアメリカでの出版物をたくさん持っていた。

日本では目にしないような写真集もたくさんあった。というより、日本にもあったかもしれないが、私はそのときまで知らなかっただけかもしれない。

例えば日本人の背中の刺青だけの大判の写真集などは初めて見たので度肝が抜かれた。またある本は日本の社会構造を語った部厚い本なのだが、びっしりと英語の文字が詰まった中にスラム街での一部屋の写真が際立っていたものがあった。

アメリカで見るこのような荒んだ日本の恥部の紹介写真は、日本人として、何か弁解したくなってしまって、

「いやあ、このような狭くて古い建物のボロ屋でも、私だったら綺麗にしてカッコよく住まうことができるわ」

と言ったら、私の目をじっと覗き込むようにして、こう聞き返された。

「でも希望がなかったとしたら?」

答えは明白でしょうと言わんばかりだった。

人生に希望がなかったら・・・。スラム街での荒んだ生活の根底に流れているのは、「何をどうする」という問題ではない。

希望がないということは「何もしたくない」「放棄する」道を示している。

ここまでが私の十代での考え方であった。今はさらに次のエピソードを加えたくてしょうがない。

「ビジョナリーカンパニー②」を読んで知ったストックデール将軍のこと。

1965年から8年の間、捕虜としてベトナム・ハノイで20回以上の拷問を受け、いつ釈放されるかの見込みが立たない状況で生き抜いた人。

回想録で、生還できたのは「結末について確信を失わなかったこと」と言っている。

私はよく「希望を失わない」と軽く流して表現しているが、深く考えると、その真の意味するところは「信じること」であろう。そしてそれが「確信となるまで考え続けて行動するくりかえし」で実現するのだろう。

希望を失わない人はものごとを吟味して厳しい現実に真剣に対処する人なのだろう。
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